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2014.09.20 (Sat)

浅草花柳界Vol.4 浅草花柳界に新風!芸者さんと気軽に交流できる「お座敷かふぇ」11月1日 (土) 開催

【写真:老舗料亭「都鳥」の若旦那 河村英朗(かわむらえいろう)さんがすべて自分で手掛けた6月21日に開催された「浅草花柳界 お座敷かふぇ」のポスター】

「浅草花柳界 お座敷かふぇ」という響き、とっても粋! ”どんなところ?”・”芸者さんと会えるの?”などと好奇心をそそられますよね。

浅草花柳界は浅草寺のすぐ北側の柳通り界隈を中心に、江戸時代から栄えてきました。今も老舗料亭に向かう芸者さんの姿を見かけることができます。でも多くの人にとって、花柳界は未知の世界。そこで今回はこの未知の世界を垣間見ることができる「浅草花柳界 お座敷かふぇ」というイベントの体験レポートをお届けいたします。同イベントは来る11月1日 (土) に第3回目が開催されるので、お見逃しなく!

若旦那が浅草花柳界に新風!

「浅草花柳界 お座敷かふぇ」を企画したのは老舗料亭「都鳥」の若旦那 河村英朗(かわむらえいろう)さん。このイベント開催までの経緯・その意図をお聞きしました。

老舗料亭「都鳥」の若旦那 河村英朗(かわむらえいろう)さん。 「浅草花柳界 お座敷かふぇ」開催当日に玄関先で来場者とあいさつをしていらっしゃいます。

【写真:老舗料亭「都鳥」の若旦那 河村英朗(かわむらえいろう)さん。
「浅草花柳界 お座敷かふぇ」開催当日に玄関先で来場者とあいさつをしていらっしゃいます。】

お母様は芸者さんを経て、現在の「都鳥」の女将さんになられたという環境の中、子供の頃から浅草花柳界には馴染みがあったそうですが、全く違うバックパッカーの宿の仕事をしていたという英朗さん。海外のお客さんと接しているうちに日本文化の魅力に改めて気づき始め、自分の置かれている状況を見つめ直したときに、”花柳界を残したいという気持ち”が芽生えてきたのだそう。

そこで去年2013年から大方向転換して料亭「都鳥」で働き始め、下足番・帳場・洗い場などの手伝いから花柳界への第一歩をふみだしました。”今もわからないことばかりです”という作務衣姿の英朗さんはとても生き生きした表情です。

英朗さんのお母様 河村千景(ちかげ)さんは芸者さんを経て、現在は「都鳥」の女将さん。歓談の時間に来場者の隣に座ってにこやかに交流していらっしゃいます。

【写真:英朗さんのお母様 河村千景(ちかげ)さんは芸者さんを経て、現在は「都鳥」の女将さん。
歓談の時間に来場者の隣に座ってにこやかに交流していらっしゃいます。】

というわけで去年から「都鳥」を手伝い始めた英朗さんですが、「浅草花柳界 お座敷かふぇ」はそれ以前からあたためていた企画で、”芸者さんの仕事に対する誤った情報や知識不足”、言い換えれば、”芸者さんという言葉の認知度”と”芸者さんという実態の認知度”とのギャップを改善したいという気持ちが出発点だったのだそう。知識不足といえば、例えば京都でいう舞妓(まいこ)は浅草では半玉(はんぎょく)、その着物の着方も違うということ、知っていますか?

歓談の時間に芸者さんたち・英朗さん・女将さん全員が来場者の隣に座って交流していきます。 浅草花柳界唯一の半玉(はんぎょく)である千華(ちはな)さんも満面の笑顔でお客さんと交流中。

【写真:歓談の時間に芸者さんたち・英朗さん・女将さん全員が来場者の隣に座って交流していきます。
浅草花柳界唯一の半玉(はんぎょく)である千華(ちはな)さんも満面の笑顔でお客さんと交流中。】

その実行力で、英朗さんは去年9月にさっそく第1回目の「浅草花柳界 お座敷かふぇ」開催を実現。とても好評で、終わってすぐに次の予約をしたいと要望があったくらい。好評なのはお客さん側からだけではなく、企画に参加した芸者さんからも、”いつもと違った雰囲気で新鮮でした”という声があったそうです。

「浅草花柳界 お座敷かふぇ」では実際何がおこなわれるの?

第2回目の「浅草花柳界 お座敷かふぇ」が6月21日に開かれ、またもや予約満席状態。どうしてもその様子を実際に見たくて、特別に参加させていただきました。

一人一人お客さんが座るタイミングを待って煎茶と和菓子がふるまわれます。 また工夫をこらしたしおりには浅草花柳界の説明・演目紹介。

【写真: 一人ひとりお客さんが座るタイミングを待って煎茶と和菓子がふるまわれます。
また工夫をこらしたしおりには浅草花柳界の説明・演目紹介。】

お座敷遊びの見本をみせる芸者さんたち

【写真:お座敷遊びの見本をみせる芸者さんたち】

さて、開催15分前、老舗料亭「都鳥」の風流な入口付近には若い人たちが集まっていて、外国の言葉も聞こえてきます。玄関先には作務衣姿の英朗さんが立ち、来場者とのあいさつ・下足番をしています。足の裏から伝わる日本木造建築の柔らかさを感じながら、二階の広いお座敷に案内されると座布団とテーブルがあり、自由に着席。煎茶と和菓子がふるまわれます。全部で約25名ほどの参加者は、ぎこちなく正座しようとしたり、好奇心一杯で会話もはずんでいる様子。

立方(たちかたと読み、舞踊を主にする者)の芸者さん二人。 半玉(はんぎょく)である千華(ちはな)さん<写真左>と千鶴(ちづる)さん<写真右>が舞台でお披露目。

【写真:立方(たちかたと読み、舞踊を主にする者)の芸者さん二人。
半玉(はんぎょく)である千華(ちはな)さん<写真左>と千鶴(ちづる)さん<写真右>が舞台でお披露目。】

来場者がそろったところで、いよいよ英朗さんの開演あいさつ。”足をくずしていただいて構いませんので”とお客さんをリラックスさせてから、”浅草花柳界を知ってほしい”・”気軽に芸者さん・料亭の人との交流を図ってください”となごやかな笑顔。その後、お母様である「都鳥」の女将さん 河村千景(ちかげ)さんが”これは全部息子のアイディアです。老いては子に従えといいますので”というごあいさつ。ステキです。

地方(じかたと読み、演奏をうけもつ者)の紫紗(しさ)さんが”お座敷をつけさせていただきます”と凛と一声。カッコいい。

【写真:地方(じかたと読み、演奏をうけもつ者)の紫紗(しさ)さんが”お座敷をつけさせていただきます”と凛と一声。カッコいい!】

すると華やかな芸者さんたち3人が登場。ひとりの芸者さんが”お座敷をつけさせていただきます”と凛と一声。そして三味線の演奏・小唄を始めると、あとの二人が踊ります。その後お座敷遊びでは来場者が参加でき、日本語を話せない外国の人たちを含め大いに盛り上がりました。

演目の合間には歓談の時間が設けられ、芸者さんたち・英朗さん・女将さん全員が来場者の隣に座って交流していきます。どんどん席の間を動いて、満面の笑みでお客さんと会話をしいる姿はとても印象的。お客さんはもちろん、主催者側も最高に楽しそう。

実はこの会話のとっかかりになるようにと英朗さんが用意したものが、お座敷で配られたしおりの1ページ。誰もが知りたい・聞いてみたいというトピック ”芸者(げいしゃ)”・”待合”・”置屋”などが大きな文字で並んでいます。なんてステキな心配り。

【写真:お座敷で配られたしおりの1ページ。 誰もが知りたい・聞いてみたいというトピック・キーワードが大きな文字で並んでいます。】

【写真:お座敷で配られたしおりの1ページ。
誰もが知りたい・聞いてみたいというトピック・キーワードが大きな文字で並んでいます。】

この歓談中に聞こえたお客さんの質問は、”えー!半玉は今一人しかいないの?!”・”料亭の料理はパッケージ?”・”何年前に始めたの?”・”芸者を始めた理由は?”・”そのメークはどれくらいかかるの?”など、全く肩ひじ張らない、気さくなもの。また芸者さんたちが若い女の子たちを相手に、しきりに芸者さんになるように勧めていたりと、大きな笑いを誘います。

三味線の演奏中の凛とした表情とは打って変わって、紫紗(しさ)さんがお客さんと満面の笑みで歓談中。

【写真:三味線演奏中の凛とした表情とは打って変わって、紫紗(しさ)さんがお客さんと満面の笑みで歓談中。】

1時間のイベントが英朗さんのごあいさつで終了するときには、こんなことを聞きました。”都鳥の造りは、お客様のプライバシーに配慮した構造になっています。他の部屋を見て頂きながら、帰りは別の通路からご案内いたします”。というわけで、全員入口から来たときとは全く違う廊下と階段を通って出口へ。こんなことも紹介してくれるなんて、英朗さんの心意気がうれしい。

英朗さんの趣味のお茶(抹茶)はひとつひとつ違う季節感のある骨董品の茶碗でふるまわれます。なんて風流なこと。

【写真:英朗さんの趣味のお茶(抹茶)は、ひとつひとつ違う季節感のある骨董品の茶碗でふるまわれます。なんとも風流。】

定期的に「浅草花柳界 お座敷かふぇ」がやってくるかも!

今まで予約いっぱいであきらめた方、ここで初めて知って興味のある方、うれしいお知らせがあります。英朗さんは来年から「浅草花柳界 お座敷かふぇ」を2-3か月ごとに開催することを検討中。そして次回開催が11月1日 14:00と16:00 に決定!予約はこちらから。info@asakusa-miyakodori.com ぜひ気軽に芸者さん・「都鳥」の人たちと交流を深めてください!

千鶴(ちづる)さんがお客さんと歓談交流中。 すごく話しが弾んでいる様子。

【写真:千鶴(ちづる)さんがお客さんと歓談交流中。すごく話しが弾んでいる様子。】

”浅草の花柳界を盛り上げたい。まずは東京・浅草の地に花柳界が存在するということを知って頂かないと。そのきっかけづくりとしての楽しい催しを色々と考えていきたい”と語る英朗さん。若旦那が浅草花柳界に吹き込んだ新しい風、もっと大きくなりそうです。

英朗さんもいろいろなお客さんと歓談交流していらっしゃいます。 イベントの進行・ムードメーカーです。

【写真:英朗さんもいろいろなお客さんと歓談交流していらっしゃいます。イベントの進行・ムードメーカーです。】

詳細情報

名称■ お座敷かふぇ 住所: 料亭都鳥 東京都台東区浅草3-23-10 Tel: 03-3874-2175 次回開催日:11月 1日 14:00と16:00 予約:info@asakusa-miyakodori.com http://asakusa-miyakodori.com/event/ http://asakusa-miyakodori.com/
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Kumiko

独自性研究員。 独自のアイデアで、”考える”機会を与えてくれるものに惹かれます。 また、時間の動きに興味があり、今流行っているものよりも、その先: 時間を先に引っぱっている事や人、または、それ以前: 時間が刻まれた物をいつも探しています。東東京にはこれらの要素がいっぱいで飽きることがありません。

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