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2015.09.02 (Wed)

あんみつ一筋、妥協のない手作り「あんみつの深緑堂」@東向島

自転車で街を移動していると、いつも決まった道を通ってしまいがち。でも時々ルートを変えてみると、今まで知らなかったお店にふと出会うことができます。私はいつも台東区と墨田区間を行き来する時はだいたい言問橋を渡るところ、ある日桜橋を渡って帰ることにしました。桜橋に続くちょっと長めのスロープに差し掛かる手前で、深い緑色の暖簾が目に留まりました。”あんみつの深緑堂”

見た目にも色鮮やかで豪華、器の中が美しい

menu

”あんみつの”と書かれているので、もちろんあんみつ屋さんなのですが、なんとあんみつ一筋のお店でした。浅草にもあんみつのお店は幾つかありますが、あんみつだけのお店は珍しい。アイスクリーム付のあんみつ(750円)を注文して、美味しいほうじ茶を頂きながらしばし待ちます。しばらくして運ばれてきのは、茶器のような器に丁寧に盛りつけされた、豪華でお洒落なあんみつ。そしてたっぷりの黒蜜とアイスクリームがそれぞれ別の器で出てきました。

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まずは見た目が鮮やかで美しい。キラキラ光る半透明の寒天、あんずのオレンジ色、つるんとした綺麗な形の白玉、抹茶が練り込まれた緑の白玉、こんもり盛られたあんこ、みずみずしいえんどう豆、そしてあんみつのトッピングとしては珍しいクルミと赤すぐりの実とチャービルが添えられています。器の中の具材の色と形のバランスが素晴らしくて、まずもう見ただけで感動的です。

こだわり抜いた手作りの味

食べてみると、さらなる感動と口福につつまれます。寒天は適度な歯ごたえとのどごし、白玉はモチモチで食べ応えがあります。えんどう豆のほんのりとした塩加減で、あんずはとてもジューシーで濃厚、あんこはほどよい甘さで舌触りなめらか。さらにクルミの香ばしさと赤すぐりの酸味が絶妙なアクセント。それに加えて、黒蜜がすごくコクがあって美味しいのにはとても驚きました。それぞれの具材がこんなに気合いの入っているあんみつにはそうそうお目にかかれません。ひとつひとつがこんなに個性的なのに、合わせて食べたときの相性も抜群なのです。

それもそのはず、すべての具材はお店で丹念に手作りするそう。「数あるあんみつ屋さんの中でも、全ての具をお店で手作りしているのはおそらくほとんどないと思います」と静かに、けれど熱く語って頂いたのは店主の鈴木さん。鈴木さんは長年甘味の会社に勤めたあと、”深緑堂”を2014年春にオープン。寒天一つとっても、3つの産地のテングサをブレンドさせて作るなど研究を重ねて出来上がった究極のあんみつなのです。他の具材についてもどのようにこだわって作っているかお話頂いたのですが、これは是非お店で鈴木さんから直接聞いてみてください。私個人的には、あまりに白玉の形が綺麗なので、思わず「これも手で丸めていらっしゃるんですよね?」と尋ねてしまいました。「形に納得がいかなければもう一度つぶして丸め直してしまいます」と答えて頂いたのですが、そのエピソードからも鈴木さんの一切の妥協がないストイックな姿勢と人柄が垣間見えました。しかしながら、そんなあんみつへの厳しい姿勢とは裏腹に、鈴木さんは穏やかな笑顔の物腰柔らかい雰囲気の男性でした。

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東向島にまるで昔からあったような佇まい

鈴木さんが東向島にお店を構えたのは、もともと縁のある場所でもあったことに加え、廻りに老舗の甘味処が集まるエリアだったからだそう。抹茶の色から付けた「深緑堂」という名前やロゴ、お店のデザインも、昔からそこにあったような甘味処をイメージして作られたそうです。お店の中はカウンター席がメインで、お客さんとのコミュニケーションも大切にされています。それらの要素によって、幅広い世代の方がひとりでもふらりと気軽に来れるような親しみやすいお店になっています。ぜひ一度、鈴木さんにあんみつのこだわりを聞きながら、この究極の手作りあんみつを食べてみてください。きっと何度でも通いたくなるやみつきの美味しさですよ。

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※1日限定50食ほどで、売り切れ次第終了。お店に行く前は、売り切れていないか必ず確認してください。

詳細情報

名称あんみつの深緑堂
住所東京都墨田区向島5-27-17
URL

http://twitter.com/shinryokudo

その他電話:03-6658-5449

営業時間:
11:00〜18:00(LO17:00)
売切れの場合早じまいすることもあります。
日曜営業

定休日:木曜日

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