ホーム > コラム > 「職人文化に共鳴」日本初上陸、カカオ豆から全て手作業のこだわりチョコファクトリー@台東区蔵前

2016.04.27 (Wed)

「職人文化に共鳴」日本初上陸、カカオ豆から全て手作業のこだわりチョコファクトリー@台東区蔵前

台東区蔵前にオープンした「ダンデライオン・チョコレート」(写真:ダンデライオン・チョコレート)

扉を開けるとふわり漂う、チョコレートの甘い香り。今年2月、サンフランシスコ発祥のチョコレートファクトリー「ダンデライオン・チョコレート」の日本1号店が蔵前に誕生しました。最近注目されている“Bean to Bar”のチョコレートが味わえるとあって、連日たくさんの人で賑わっています。

“Bean to Bar”のチョコレートは、ほかのチョコレートとは何が違うのでしょうか。そして、なぜ日本1号店をオープンする場所として蔵前を選んだのでしょうか。お店を訪問し、お話を伺いました。

原材料はカカオ豆とケインシュガーだけ!純粋なカカオ豆の風味を楽しむチョコレート

s_IMG_4612

「ダンデライオン・チョコレート」はIT起業家だったトッド・マソニス氏とキャメロン・リング氏が2010年に創設したチョコレートファクトリーです。共同運営していたWEB事業を売却し、その資金でクラフトチョコレート事業に乗り出しました。「100年以上前からつくられていた本来のチョコレートの製造法をそのまま再現したい」と追求した結果、小ロット生産の“Bean to Bar”に行き着いたといいます。

s_IMG_4629

“Bean to Bar”とは、カカオ豆からチョコレートバー(板チョコ)をつくるまでの全行程を一貫して手作業で行うことをいいます。カカオ豆の特徴が強く出た本格的なチョコレートとして、数年前からアメリカ・ヨーロッパで大きなブームを巻き起こしてきました。

「ダンデライオン・チョコレート」のバーの原材料は、カカオ豆とオーガニックのケインシュガー(きび砂糖)のたった2種類。牛乳や添加物を使っていないので、カカオ豆の風味を純粋に味わうことができます。カカオ豆は生産国の農家を全て訪れ、直接交渉し輸入しているそう。ときには発酵から乾燥までのプロセスを指導することもあるというこだわりぶりです。

s_IMG_4567

今回蔵前にオープンしたファクトリー&カフェは、製造工程を眺めながらチョコレートドリンクやスイーツを味わうことができるお店。ここに来たらぜひ味わってほしいのが薫り高く濃厚なチョコレートドリンクです。きっと、足繁く通いたくなってしまいますよ。

人気の「ヨーロピアンホットチョコレート」。

人気の「ヨーロピアンホットチョコレート」。

上質なチョコレートバーはプレゼントにもぴったり。スモールバッチのため売り切れてしまうことも多いので、早めの時間を狙って行くのがおすすめ。

s__0TY8409

s__0TY8408

ベネズエラ産、マダガスカル産のチョコレートバー。すべてカカオ豆70%、ケインシュガー30%。商品のラインナップは時期によって変更するとのこと(写真:ダンデライオン・チョコレート)

また、「ダンデライオン・チョコレート」では、「chocolate 101」というチョコレートクラスを開催しています。

原材料を味見してチョコレートを食べ比べ、何の材料が入っているかを当てたり、工場でチョコレートができるプロセスを見学したりと、美味しく楽しく学びに溢れた内容。「普段何気なく食べているチョコレートがこんなに奥の深いものだったなんて!」と驚くはず。

月に数回開催されているchocolate 101。ウェブサイトから申し込むことができます。

月に数回開催されているchocolate 101。ウェブサイトから申し込むことができます。

一般的なチョコレートに使われる材料。どれが何かわかりますか?

一般的なチョコレートに使われる材料。どれが何かわかりますか?

蔵前を選んだのは、クラフトマンシップの息づく町だから

そんな「ダンデライオン・チョコレート」ですが、なぜ蔵前にお店を構えたのでしょうか。

s_IMG_4621

トッド・マソニス氏

蔵前は職人文化の伝統があり、いまだにクラフトマンシップの息づく町です。クラフトチョコレートのコンセプトとアイデアは、そんなコミュニティに暖かく受け入れられると確信しました。

また、一棟貸しという条件に合う理想的な建物を蔵前で見つけたこと、目の前が可愛い公園で、子どもたちの声が聞こえ、非常にピースフルなロケーションだったことも理由のひとつです。

歴史や文化を踏まえて蔵前を選んでくれたのですね。東東京ピープルとしては嬉しい限りです。
s_IMG_4636

最後に、東東京で暮らす・働く人へのメッセージをお願いしました。

わたしたちのファクトリー&カフェは公園が目の前に開ける素晴らしいロケーションにあります。 四季を通じて景色も楽しめ、ゆったりとくつろげる広々としたカフェスペースも用意されています。お疲れの身体を、わたしたちのチョコレートで癒していただけるようなスペースになれば嬉しいです。

そして、Bean to Barのクラフトチョコレートとは何かを、皆さまに学んでいただける場を提供したいと思っています。

s_IMG_4633

革小物や雑貨のお店を回り、小腹がすいたらチョコレートで一服。そんなクラフトマンシップを満喫する蔵前散歩はいかがですか?

詳細情報

名称ダンデライオン・チョコレートファクトリー&カフェ蔵前
住所東京都台東区蔵前4-14-6
URL

https://www.dandelionchocolate.jp/

その他

この記事を書いた人/提供メディア

Emiko Hida

ライター。虹を見つけて指さすように、この世界に溢れる素敵なものを紹介したい。拠点は日本橋大伝馬町のシェアオフィスCreative Hub 131の6F。第1・3火曜日に、誰でも参加OKのゆるいごはん会「食堂パルプンテ」開催しています。一緒にごはん、作りましょ。 http://www.cotohogu.com/

週間ランキング

  • mag_wanted
  • 151220_sooo_banner
  • 151220_reboot_banner