ホーム > インタビュー > デジタル時代の子どもに創造力を。NPO法人CANVASがつくる社会の変化って?<東東京発!社会を変える人たち Vol.1後編>

2015.06.18 (Thu)

デジタル時代の子どもに創造力を。NPO法人CANVASがつくる社会の変化って?<東東京発!社会を変える人たち Vol.1後編>

東東京というと”下町“、“赤ちょうちん”、“お祭り”などイメージは強いし、確かに魅力があります。ですが、クールなデザインや社会を変える新しいムーブメントが生み出されていることをお伝えすることも“いま”の東東京を知っていただくには欠かせない要素となっています。

今回はその後者の「社会を変えうるパワーを持ち、活発な活動をしている方々」を紹介していきたいと思います。題して「東東京発!社会を変える人たち」シリーズ。

Vol.1は、子どもたちのために、創造力、表現力、コミュニケーション力を育む場所を提供するさまざまな活動を行うNPO法人「CANVAS」が登場。2002年の設立から多彩な子ども向けワークショップを中心とした活動を展開してきたCANVAS。後編では、「東東京」での活動について、そしてCANVASが目指す未来について、引き続きCANVAS宮本さんに詳しく伺います。

CANVASにとって、東東京って?ー続々コラボを生むいい意味で「ウェットな」まちー

――前編では企業とのコラボレーションについて伺いました。地域とのコラボレーションは、具体的にはどのようなものを展開されているのでしょう?

宮本さん 地域団体としては、墨田区と『やさしいまち宣言』という、やさしいまちを作るための指針を子どもこたちに伝えるためのプロジェクトを実施しています。地域活性化・次世代育成を目的としていて、たとえば2013年には『やさしいまちって、どんなまち?』という主軸で、街を歩いて、アクションプランを考え、冊子をつくるというところをゴールにしたワークショップを開催しました。

2015-05-13写真:2013年に作成された墨田区の「やさしいまちマガジン」。子どもたちのアイデアが形になっています

宮本さん また、『やさしいまち宣言』15周年だった去年は、やさしいまちづくりのための15の指針として、実際に行動したくなるようなキャラクターの絵を募集し、優秀作品をアニメーションにするというコンテストを行いました。2343作品もの応募があり、ユニークな15のキャラクターが生まれました。

スクリーンショット 2015-05-13 19.02.59写真:キャラクターコンテストのサイト。ユニークな受賞作品は必見! http://sumida-yasamachi15.jp/

――拠点を東東京に持ち、墨田区とも積極的に取り組みを展開されている。そんなCANVASにとって、東東京、ってどんな場所ですか?

宮本さん 区のご担当の方、教育委員会、校長先生、保護者の方などと幅広く接する機会が多いですが、暖かい方が多いですね。ドライな感じがなく、どちらかというと、いい意味でウェットな感じがします。具体的にいうと…『それならあの方紹介しますよ』、というのが社交辞令でなくて、本当にすぐに紹介してくれたりする、という感じ(笑)。

いつも『コラボレーション』『連携』がごく自然に当たり前に生まれる気がしますし、下町特有の連帯感みたいなものを感じています。さまざまな人との連携が不可欠なCANVASにとって、とても居心地のいい環境です。

CANVASのこれから ー東東京から、国を超えて、世界へー

――近々のニュースを教えてください。予定されているイベントはありますか?

宮本さん 約100コものさまざまなワークショップを一同に集めたイベント『ワークショップコレクション』を8月に予定しています。『ワークショップコレクション』 は今年で11回目。今回の開催場所は9月の解体を前にした、渋谷のオフィスビルです。渋谷の街全体を使って実施するワークショップ、という新しい試みです。

bannerB-fix-975x470写真:ワークショップコレクションのサイトより。渋谷の街が子どもたちで賑わいそう!http://wsc.or.jp/

――最後に、CANVASが今後目指しているのはどのような未来でしょうか。

宮本さん 学習においては暗記することが重要とされてきて、回答はひとつ、とされてきましたが、社会状況が変わり、現代社会では暗記する事自体の価値は下がってきていると感じています。問題に対して、自分以外の人とコミュニケーションを取りながら新しいものを創造力をつかってどう解決し創っていくか、が重視される時代になってきていると思います。

もちろん、身近な人たち同士で創り上げる、という視点もありますし、今はインターネットを活用して国を越えて創り上げる、という視点もある。そういう想像力を軸に、子どもたちのためのプログラムをどんどん増やしていきたいですね。

具体的には2020年のオリンピックで『世界とつながる』というタイミングを目標に、一大世界イベントをもりあげられるような、子どもたちも参加できる演出をしていけるといいですね。身体的に恵まれたアスリートの祭典、というだけではなく、子どもたちだけのオリンピック、があってもいいんじゃないかなと。

海外展開も考えたいですね。デジタルも活用しながら子どもたちが遠く離れた場所で発信しあい、コミュニケーションして創り上げる、そういう機会を増やしていきたいです。

※ ※ ※

浅草のビルから生まれる、世界へ羽ばたく子どもたちの創造力。そんなわくわくする未来に想いを馳せるインタビューでした。

宮本さん、ありがとうございました!

6月特集:東東京発!社会を変える人たち

この記事を書いた人/提供メディア

しろ (SYRUS)

地元下町文化をこよなく愛する、チームSYRUSのしろい方。老若男女みんながみんな細い糸でつながっているような気がする不思議な人の繋がりに魅せられてはや○十年。もう移住できません!!

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