2013.10.22 (Tue)
【10月26日(土)開催】地元墨田のもの作りとご縁が集う「第5回 すみだ川 ものコト市」
トントン、カンカン、ウィーン……。朝も早くから暗くなるまで響く、職人さんたちがもの作りに勤しむ音。
東京の東側に位置する墨田区は、江戸の頃から手工業や工芸で栄える場所として知られます。近代に入ってからは川に囲まれた海運の利便性から、生活工業の一大工場地帯に。今も脈々と、もの作りの精神が街に息づいています。
そんな墨田区で開かれている「すみだ川 ものコト市」。今週末に第5回を予定する手作り市ですが、一体どんな催し? 気になるその様子を覗いてみましょう!
「すみだ川 ものコト市」って?
隅田川沿いの牛嶋神社境内で春と秋の2度開催。地元墨田でもの作りをしている人々を中心に、ご縁があった出店者も集う手作り市です。
コンセプトは「モノづくりの真ん中で息づく コトとの出会いを橋渡し」。墨田区内外のこだわりある作家や、店、アーティストのオリジナリティあふれる出店・出演が、その目玉。また“わかちあい”を大切に。贈り物として購入した場合は、各出店者が工夫をこらしたプレゼント企画を提案してくれます。
さらに、訪れた誰もが楽しめるよう配慮。そのひとつが休憩スペースの常設です。小さなお子さん連れの方や、妊婦さん、ご年配の方なども安心して寛ぐことができ、手作り市をすみずみまで味わうことができるはず!
(写真:いつもは静かな境内も、この日は大賑わい)
一人ひとりの想いと地元の協力で実現
開くきっかけは、人との出会いで聞こえてきた「手作り市をしたい」という声でした。
「2011年の春ごろなんですけどね。たとえば八広のエスニックレストラン「cafe pokapoka」の白鳥さんは荒川の河川敷で、押上の雑貨店「coneru」の佐藤さんは北十間川の近くで、石原の革クラフト教室「atelier amici」の片野さんは墨田区のどこかで、そしてアーティストの私は両国近辺で……など、それぞれが手作り市を開きたいと考えていました。ただ、思っていても単独ではどうしたら実現できるかわからない。では一度、みんなで集まってみよう! ということになりました」と、実行委員長の角田さん。
同じ思いをもったメンバーは、最初からすっかり意気投合。話しはとんとん拍子に進み、半年後の2011年10月「第1回 すみだ川ものコト市」を開催することに。
会場はさまざま模索した結果、浅草や東京スカイツリーからもほど近い牛嶋神社に決定。事務局メンバーの1人が氏子であったこともあり、宮司さんや近隣の皆さんにもご理解いただき開催できることになったそう。
第5回、どうなる? 何見る?
回を重ねるごと、リピーターや新たに出店したいという希望も増えてきたという「すみだ川 ものコト市」。ご近所の皆さんにとっても、春と秋の楽しみになりつつあるのだとか。
モットーは「毎回、新しい試みに取り組むこと」。今回の会場は牛嶋神社境内だけでなく、隅田公園にも展開。この日限り、墨田界隈の名飲食店が出店する「森のカフェ」がオープンします! さらに境内の参集殿では、『ホームムービーの日 in 墨田』の上映会も。街から集めた古い8mmフィルム。墨田の数十年前の日常風景を観られるとあって、ご年配の方々にとっては懐かしく、若者や子供とっては新鮮に、街のことを楽しめるのではないでしょうか?
では最後に角田さん、東東京マガジンをご覧の皆さんへ一言どうぞ!
「ぜひ、牛嶋神社にお参りしてから市を見てください。もしかしたらいいことがあるかもしれませんよ! 境内にある「撫牛(なでうし)」は、自分の体の悪い部分と同じところを撫でると病気が治るというご利益があるんです。しかも、体だけでなく心にも効くんだとか。ぜひ、お試しください」
(写真:「撫牛」はこちら! ぜひすりすりしてくださいね。牛嶋神社をより知りたい方はこちら)