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2013.10.29 (Tue)

今年の「浅草 酉の市(とりのいち)」は【11月3日(日・祝)15日(金)27日(水)】の三の酉(さんのとり)

11月、浅草周辺に熊手を担いだ人たちがゾロゾロと集まる日があります。それは江戸時代から続く年中行事「酉の市」。

ヒガシ東京では鷲神社(おおとりじんじゃ)長國寺(ちょうこくじ)の2カ所で開催。隣り合わせで開かれているので神社とお寺の両方にご利益をお願いできることから、「神と仏の酉の市」としても親しまれ、毎年多くの参拝客が訪れます。

「酉の市」って?

開運招福・商売繁盛を願うお祭りで、江戸の頃には「酉の町(とりのまち)」「酉の祭(とりのまつり)」とも呼ばれました。11月の酉の日、午前0時に打ち鳴らされる一番太鼓を合図に始まります。

(写真:活き活きと浮世絵に残された、江戸時代の「酉の市」/鷲神社HPより)
(写真:活き活きと浮世絵に残された、江戸時代の「酉の市」/鷲神社HPより)

酉の日は12日に1度巡ってくるため、11月に酉の日が2回あるなら“二の酉(にのとり)”。3回ある場合は“三の酉(さんのとり)”といわれます。ちなみに今年は三の酉で、三の酉の年は火事や異変が多いそう。

東京をはじめ関東一円で催されますが、知名度と賑わいは浅草の鷲神社がぴかいち! 開催中、多くの人で賑わいます。

(写真:境内はご利益を求める人でぎゅうぎゅう!/ph:桾沢厚子)
(写真:境内はご利益を求める人でぎゅうぎゅう!/ph:桾沢厚子)

福を“かっ込め”!

「酉の市」の起源は収穫祭。参道で売られていた農具の中でも熊手が福を“?き込む”ことから縁起物として喜ばれ、お守りに。やがて江戸っ子好みに、どんどん飾りが派手になっていきました。

祭りの間、鷲神社の参道は宝船熊手を販売する職人さんの屋台でとっても煌びやか。

(写真:どの職人さんから熊手を買おうか、悩むのも楽しい/ph:杉村威)
(写真:どの職人さんから熊手を買おうか、悩むのも楽しい/ph:杉村威)

「元気よく手を締めましょう!」。威勢のよいかけ声とともに手締めの音が響くのは「酉の市」の習わし。熊手を購入したお客さんの家内安全と商売繁盛を祈願し、みんなで晴れやかに手を打ちます。

(写真:元気なかけ声と手締めの音は風物詩/ph:中根英治)
(写真:元気なかけ声と手締めの音は風物詩/ph:中根英治)

鷲神社の熊手御守は開運・商売繁昌のお守りとして、「酉の市」のみで授与。一番太鼓とともに授与され、一番先に熊手御守を受けた人には“一番札”として神社の金小判が授けられるんですよ。

(写真:境内で授与される熊手[熊手初穂料 1000円])
(写真:境内で授与される熊手[熊手初穂料 1000円])

華やかな賑わいと、年の瀬の高揚感。江戸の頃から続く催しは、薄れつつある季節感をぐっと呼び戻してくれる、そんなお祭りです。

この記事を書いた人/提供メディア

Yuka Niimi

フリーランスのライター、時々編集者。2008年の夏に、浅草3代目へ嫁ぎました。日課はヨガとランニング。好きなものは寺社仏閣と和菓子。浅草から自転車圏内で楽しめる情報を発信できればと思っています。

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