2015.06.04 (Thu)
【募集終了】ショップ併設!クリエイター限定シェアアトリエ/千代田区内神田
《写真:手づくりのショーケースが囲むショップスペース》
JR神田駅から神田駅西口商店街を通り抜けた一角。やや古めのビルが並ぶ落ち着いた一角に、その場所はありました。3階のドアを入ると目の前に広がるのは、アクセサリーやバッグが並べられたショーケース。ここに入居するブランドが共同で運営するショップスベースです。
ショップで区切られたフロアの両側は、ジュエリーや雑貨の制作アトリエ。当初は3組で使っていたのですが、「広すぎてもったいない」ということで、追加メンバーを募集しています。限定1組の募集です。
3面開口の明るい空間
現在の入居ブランドは、天然石アクセサリーの「SOWACA」、ジュエリー・アクセサリーの「siki」、ファッション雑貨の「charm」の3社。7月からは七宝焼きのアクセサリーデザイナーが加わるそうです。なので、今回は5組目のメンバー募集となります。
室内は白を基調とした明るい雰囲気。大きく3面に開いた窓からのやわらかな自然光が室内を満たしています。細かな手元作業が多いアトリエには必須の条件です。
《写真:建物東側の空間。現在は1社で使っていますが、ここを2つに分けて使います》
ショーケースなどの什器は木製で統一されています。「自分たちでイチからつくりました」と話すのは、SOWACAの小岩佐千子さん。穏やかな中にも、芯の強さが伝わってくる語り口です。イタリアでジュエリー制作技術を学び、帰国後、自分のブランドを立ち上げたという経歴の持ち主。2014年10月から、こちらのシェアアトリエに入居しています。
《写真:西側の通りに面したスペース》
「1人でショップを構えるのはなかなかハードルが高い。共同にすることでそれぞれの負担を抑えつつ、商品のバリエーションも見せられます」と、小岩さんはシェアアトリエならではのショップの利点を説明します。もちろん今回募集の新入居者も、商品を置くことができます。ショップは木・金・土曜日のみオープンします。
神田にクリエイターのネットワークを
募集はジャンルを問いませんが、ものづくり系のクリエイターなら一度は見て損はない物件です。「学生さんでも年長の方でも構いません。気軽にお問い合わせください」と小岩さん。
《写真:細かく砕いた天然石をモザイクの技法で組み合わせるアクセサリー。ブランド名は「SOWACA」》
《写真:「SOWACA」の制作の様子。細かな作業を支える道具がいっぱいです》
またこのビルのほかのフロアにも、アートやファッション関連の企業が入居しています。実はこちらのビル、オーナーとテナントの間にディレクターが入り、アーティストや建築家、デザイナーといったクリエイターを優先的に受け入れています。
「高い家賃が壁となって活動できないという問題を突破する。そしてクリエイター同士のネットワークがつながることで、神田の街を創造的に進化させていきたい」という、ディレクターの思いが込められているのです。
《写真:エントランス側の通りから。神田駅や小川町駅など複数の路線が使える、交通至便な立地です》
今回の追加募集については、現在入居中のメンバーによる自主的な募集で、ディレクターとは直接の関係はないそうです。とはいえ、そうした意図が背景にあることも、個人で活動することが多いクリエイターには心強いかと思います。