2016.03.07 (Mon)
土地の人と新住民を結ぶサロン型イベント「コウトーク」に潜入!@清澄白河
清澄白河のヒト・コト・ミセを紹介し、参加者同士も交流できるイベント「コウトーク」。今でも古くからの人には「深川」の方が馴染みが深いこのエリアで、神輿に関わる地元住民を巻き込み、清澄白河の歴史と今を知って、さらに街を面白くしようというイベントです。
2016年1月に初めて開催し、50人以上が集まってエリアの魅力を語り合いました。2月29日に開催された第2弾の内容や、会場の雰囲気をご紹介します。この日も満員御礼でした!
祭の関係者とネット情報の発信者がタッグ
「コウトーク」の主宰は、清澄白河でメッセージ入りグラスやガラス製品の加工を手掛ける「GLASS-LAB」を営む椎名隆行さん。椎名さんは「富岡八幡宮例祭」氏子町会平野1丁目で、神輿(みこし)運行隊も務めます。そしてもう1人、2011年からFacebookなどのメディアで清澄白河の魅力を発信し続けている「清澄白河ガイド」こと、調(しらべ)大輔さん。
そんなお2人が共通して持っていたのが、「清澄白河の魅力は人である」という思い。この場所で活動する人の思いや取り組みを通して街の人同士の交流を促したい、とイベントを企画しました。そして、街の魅力にどっぷりはまった人たちが「富岡八幡宮例祭」で神輿を担ぐようになれば…という狙いもあります。
第1部はゲストスピーカー4名のトーク。コウトークの特徴は、ゲストスピーカーに街で活動する人と、「富岡八幡宮例祭」の関係者を必ず織り交ぜること。それによって、街の今と、街の持つ伝統の両方に思いを馳せることができるというわけです。
活動する人のトークから刺激
1人目の高山聡(あきら)さんは、会場でもあるcafe GINGER.TOKYOのオーナー。この店舗自体をメディアと考え、街の将来を常に考えている方です。
江東区役所職員だった頃から街を見てきた高山さんは、豊洲との比較を通して、清澄白河の魅力を「モノではなくコト消費のできる街」「様々な世代にとって居心地の良い街」と力説。ただ「水辺の活用はまだまだ」という意見にうなずく方も多く見られます。個人的には「個人商店が頑張る街は、100年後も変わらず残るはず」という言葉に、住民であり、フリーランスの私も勇気づけられました。
2人目の鹿野賢亮(けんすけ)さんは、ハワイの街をテーマにした自転車メーカー「alohaloco(アロハロコ)」の代表。「すべての文化はリバーサイドから生まれる」という持論のもと、清澄白河への出店を決めたそうです。
アロハロコのFacebookページは「まずは、街の魅力を紹介して清澄に来てもらおう!」という思いから、自社製品以上に清澄白河のスポット紹介が満載。レンタサイクルの運営(なんと一日500円!)も手掛け、お店自体が街と人を結びつけるコミュニケーションの場になっている印象を受けました。
メディア先行のイメージに負けない驚きを
3人目の藤堂正健(まさたけ)さんは、様々な会社で財務経験を積み、ケーキの製造販売を手掛ける株式会社ランビックを経営するビジネスマン。地元では知らない人のいないお父さんの会社、「藤堂プランニング」とも二人三脚で頑張っています。
メディアの発信でにわかに生まれた「お洒落タウン清澄白河」には、実はコンテンツが全然ないという指摘にドキッとさせられましたが、「そんなメディアの特集に負けない驚きを清澄白河から発信したい」という藤堂さんのこの先に大注目です。
4人目は石けん工場である傍陽化学工業株式会社の専務であり、白河2丁目の神輿総代を務める堀内一馬さん。地元の熱い雰囲気が苦手だったのに、お父さんが神輿総代になったことから、地元の行事に参加するようになったそう。
「この街に来たことを後悔させたくないし、住んでくれて、来てくれてうれしい」という熱い言葉に、地元住人が半数ほどいた会場も温かな気持ちに。深川エリアで神輿に関わる人であれば知らない人はいないという堀内さん。それも、20年以上街での活動を続けていたからこそなんだと実感しました。
トークの後は、ゲストスピーカーを交えて参加者同士の交流タイムです。
みなさん飲み物を片手に、にぎやかにおしゃべりが弾んでいました。ここでの出会いがきっと、清澄白河を、そして江東区を盛り上げていくんだなぁと実感します。次回は、3月22日(火)19:30からスタート。2回連続チケット完売という人気ぶりなので、チェックはお早めに!
詳細情報
名称 | コウトーク |
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住所 | 東京都江東区平野1-8-1 SAN-IWAビル2F「GINGER.TOKYO」(会場はその都度、清澄白河周辺を巡る予定) |
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その他 | 要予約。今後の予定や予約は上記Facebookページをご覧ください。 |