2013.08.05 (Mon)
東東京の「おもたせ」vol.1 〜浅草浪花家のたいやき@浅草
東東京の「おもたせ」 久しぶりに会う友達や、離れて暮らす家族に会いにいくとき。 仕事帰りに、家で待つ家族を想うとき。 休日に、家でお茶でも飲みながらのんびりしたいとき。 いつものあのお店で、今日のおやつを買ってこよう。 明日は足をのばして、あっちの店であのお菓子を買って行こう。 いろんな場面にあわせて、その日の「おもたせ」を選ぶ。 ヒガシ東京の、そんな日常の「おもたせ」をご紹介します。
あなたはどっち派?
頭から食べる?しっぽから食べる?
という話になるのは、そう、「たいやき」。ちなみに私は頭からがぶりと食べます。
ヒガシ東京にはいくつかのたいやきの名店があるけれど、今日はその一つ、浅草の国際通りにある「浅草浪花家」のたいやきをご紹介。
小さい頃によく聞いた「およげたいやきくん」の歌。
“まいにち、まいにち、ぼくらは鉄板のうえで焼かれて、嫌になっちゃうよ。”
たいやき達がそんなふうに思いながら日々過ごしていると想像してみたらちょっと切ないですね。
あの歌は子供向け番組で流れていたけれど、じつはけっこう悲しいエンディングで、歌が終わると子供ながらにしょんぼりした気持ちになっていました。実はこの歌のモデルになっているのは、「麻布十番浪花家総本店」。浅草浪花家はこちらの暖簾分けのお店なのだそう。
シンプルだからこそ際立つ味
たいやきはとてもシンプルな食べ物で、そしてシンプルな食べ物はいつだって一番むずかしい。
餡と皮のこの食べ物、あなたはどこにこだわりますか?
こちらのお店は、まずはとにかく餡子が美味しい。私は餡子についてウンチクを語れるほど詳しくはないのですがここのたいやきを一口食べるといつも「そう、これ!」と思わずにはいられません。「甘さ控えめで」と言ってしまうとありきたりな表現になってしまうけれど、口に残りすぎないほんとうにちょうどいい甘さで、つい「もう一個」と手が伸びてしまいます。
そして皮。薄めで、焦げ目がついていて、とても香ばしい。はねつきで有名なお店もあるけれど、はねがなくても十分皮の香ばしさが味わえます。
浅草浪花家のたいやきは”天然”もの
こちらのお店ではたいやきを一枚ずつ手持ちの鉄板に挟んで焼き上げる製法で業界(?)ではその焼き方を「天然」と呼ぶのだとか。それに対して、タイがずらっと並んだ型に流し込んで一気に沢山焼く方法を「養殖」って言うんですって。面白いですよね。
ところで、たいやきを食べる時に合わせるのはお茶ですか? これがまたコーヒーとも良く合います。皮の香ばしさとコーヒーの香ばしさが絶妙な取り合わせ。ストレートもいいけど、この餡子がミルクたっぷりのコーヒーとも相性がいいです。
肩肘張らない、昔ながらのおやつ「たいやき」。
お土産に”大漁”に買って包んでもらっても、ひとつは必ず「すぐ食べる」用にしてもらって、道すがら熱々を頬張って歩きたいですね。
詳細情報
名称 | 浅草浪花家 |
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住所 | 東京都台東区浅草2-12-4 |
URL | |
その他 |