2013.09.26 (Thu)
ヒガシ東京でチェコに出会う―チェドックザッカストア浅草
都営浅草線の浅草駅から徒歩2分、国道6号線沿いの老舗「駒形どぜう」の隣にある喫茶店「JOY」とリラクゼーションサロン「らっくらく」の間の通路を進んで行った先に、そのお店はあります。柔らかい灯りがこぼれる入口に立つと、感じるのは、隠れ家に入っていくようなドキドキ感。「この通路の奥にすてきなお店があってね……」なんて、親しい友人に紹介したくなるようなチェコの絵本と雑貨の店、「CEDOKzakkastore(チェドックザッカストア)」を訪れました。
オープン10年目、拠点を浅草へ
2004年7月、兵庫県神戸市にオープンしたCEDOKzakkastore。2009年に馬喰町のアガタ竹澤ビル内に東京の店舗を構えて、2013年の7月、全ての業務の拠点を浅草に移しました。浅草に移転した理由を尋ねてみると、「この物件があったから」とのこと。狭い通路の奥に出現する秘密基地のようなビルの佇まいが気に入ったそうです。
4階建てのビルは、1階がチェコの絵本と家具の販売スペース、3階が東欧雑貨の販売スペースとギャラリーになっています。ちなみに、最上階の4階には、以前LwP magazineでご紹介したsekiyumiさんのアトリエがあります。
大人も魅了されるチェコの絵本の魔力
クルテクなどのキャラクターは知っていても、日本ではあまり馴染みのない国、チェコ。しかし、絵本好きの人たちの間では、チェコの絵本は質が良いことで有名なのだそうです。絵本と聞くと、親しみやすい絵とリズムの良い文章の薄い大型の本を思い浮かべがちですが、CEDOKの1階で幾冊か絵本を開いてみると、チェコのそれが日本のものとは全く異なることが分かります。
共産主義の時代、表現することへの規制が強かったため、画家が自分の作品の発表の場として絵本にイラストを描くということもありました。そのため、抽象的な絵やシュールで不気味なテイストのものも少なくありません。オーナーの谷岡さんも、子どもに媚びていないチェコの絵本のグラフィカルさに惹かれたのだそうです。
また、チェコの絵本は文字数が多いことも特徴のひとつ。そのため、図鑑ほどの厚みがあるものもあります。これは、他国に侵攻され自国の言語を失うかもしれないということが何度もあったチェコ人たちの、「自国の言語を守りたい」という意思の表れかもしれません。
この秋は、イベントが盛りだくさん!
店名の「CEDOK」とは、チェコの国営の旅行会社の名前。「チェコと日本を繋げられる場所に」と考え、店名を決めたそうです。浅草店でこれから行っていきたいことをオーナーの谷岡さんに尋ねたところ、「ライブやワークショップなどは随時行っていきたいですね。人が集う場所になったら良いです。」と仰っていました。
3階のギャラリーでは、ただいまクルテクのフェアを開催中! 日本未入荷のクルテクグッズや限定商品なども販売されます。また、1階ではチェコのマッチラベルの展示を行っています。親しい友人を引き連れて、ぜひこの秘密基地を訪れてみてくださいね。
詳細情報
■CEDOKzakkastore(チェドックザッカストア)
住所:〒111-0043 台東区駒形1-7-12
営業時間: 12:00 – 19:00
※定休日は下記WEBサイトよりご確認ください。
http://www.cedok.org/
■イベント情報
【チェコのマッチラベル】
場所:チェドック1階
日程:2013年9月19日(木)~10月6日(日)
【クルテクとズデニェク・ミレルの作品たち】
場所:チェドック3階ギャラリーハーチェク
日程:2013年9月19日(木)~10月6日(日)