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2014.01.07 (Tue)

暮らしに馴染むベーシック?「かまわぬ浅草店-Utensils Store」@浅草

浅草駅から雷門の方へ、ぶらりぶらり。土産物を探したり、歩きながらの買い食いも楽しい仲見世のほど近く。浅草公会堂の並び、オレンジ通りに新しい店がオープンしました。それは代官山に本店をかまえて26年、手ぬぐい専門店の「かまわぬ」です。

新たな提案の発信地=浅草

(写真:2013年12月にオープンした浅草店。1階がショップ、2階は展示や催事スペースになる予定)
(写真:2013年12月にオープンした浅草店。1階がショップ、2階は展示や催事スペースになる予定)

「かまわぬ」がスタートした当時、手ぬぐいといえば“もらう物”でした。しかし、明治から伝わる染色技術や職人の技を後世に残していきたい。そして、より多くの方に日常で使ってもらいたいという想いで模索。手ぬぐいを広く世に伝えるため、販売方法・使い方・デザインなどを独自に追求していきました。

近頃の手ぬぐい人気は皆さんご存知の通り。しかし現在も「かまわぬ」では、創業以来、大切にし続けていることを今まで以上に発信しなければと考えているそう。その想いを伝える場所として、新たに選んだのが浅草です。

「浅草は大都会にありながらさまざまな店が軒を連ね、地域や人の繋がりを重んじる懐の深い町。観光イメージがとても強い反面、暮らす街として見た時にも魅力的です。そんな場所で土産屋としてだけではなく、日用品の店として新たな提案ができればおもしろいと思いました」とは、かまわぬの森下さん。

浅草店ならではのお楽しみ

賑やかな浅草において、ひと際目立つモダンな建物。店内にも、こだわりが至るところに散りばめられています。

(写真:入り口からすぐ左手には、季節やテーマに沿った手ぬぐいが飾られています)
(写真:入り口からすぐ左手には、季節やテーマに沿った手ぬぐいが飾られています)

「外観はもちろん内装にもこだわりました。店内の手ぬぐい什器部分の漆喰の壁は染色で使う『ふのり』を混ぜました。また、カウンターの後ろには大谷石を使っています。オリジナル手ぬぐいなどを承る専用カウンターもあるんですよ」

現在は準備中ですが、2階は展示や催事を行うスペースになる予定。「さまざまな方に浅草を訪れて頂けるような発信をして、地域につなげていきたいですね」と森下さんは続けます。

さらに商品ラインナップにも注目。浅草店限定の手ぬぐいをはじめ、“日用品”も扱っています。

(写真:浅草店限定の手ぬぐいは4種類)
(写真:浅草店限定の手ぬぐいは4種類)

「店のサブタイトルに『Utensils Store』とつけました。“Utensils”とは、家庭用品とか用具という意味で、日々の生活で使う道具を指します。手ぬぐいのような暮らしに寄り添う普段使いのアイテムを、国内外問わず集めました。ですが、ただベーシックな道具というだけではなく、使う人それぞれのベーシックになりうるものを集めているんですよ」

(写真:集められた数々の“日用品”)
(写真:集められた数々の“日用品”)

(写真:zucca(ズッカ)創業デザイナーの小野塚秋良氏がデザインしたHAKUI(ハクイ)のウェア)
(写真:zucca(ズッカ)創業デザイナーの小野塚秋良氏がデザインしたHAKUI(ハクイ)のウェア)

「ご縁あって魅力的な人々が暮らす町に店をかまえたので、これからもいろいろな方と交流して東東京を盛り上げる一役を担いたいですね」と話す森下さん。これからの「かまわぬ浅草店」に、ますます期待が高まります!

この記事を書いた人/提供メディア

Yuka Niimi

フリーランスのライター、時々編集者。2008年の夏に、浅草3代目へ嫁ぎました。日課はヨガとランニング。好きなものは寺社仏閣と和菓子。浅草から自転車圏内で楽しめる情報を発信できればと思っています。

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