2017.10.01 (Sun)
“つくり手の街”、奥浅草に浸る3日間! 革とモノづくりの祭典『浅草エーラウンド 2017秋』開催
エーラウンド実行委員会(実行委員長:川島武雄・有限会社川島商店代表取締役)は、2017年10月20日(金)から同22日(日)の3日間、浅草・奥浅草エリア一帯を会場とする地域活性化イベント『浅草エーラウンド 2017秋』を開催いたします。
観光地・浅草の奥座敷であり、革靴の生産出荷額日本一を誇る「革とモノづくりの街」である奥浅草エリアを中心に、革靴工場や革卸問屋などの専門店、街の飲食店や雑貨店などを巡り、エリアの魅力を体感できるイベントです。2013年5月の初開催以来、春・秋の年2回(2014年のみ1回)の開催を重ね、今回で9回目を迎えます。毎回1万5000人〜2万人を集客しています。
▼『浅草エーラウンド 2017秋』 リリース第1弾(PDF)
http://a-round.info/download/170804_a-round2017atmn_release.pdf
【ポイント1】革靴工場ツアーやモノづくり体験講座
イベント期間中の3日間、エリア内の革靴工房や専門店を巡るツアーや、モノづくりを体験できる講座を開催します。ツアーは初心者向けに幅広くお店をご案内するものから、中級者・上級者やリピーターを対象として、テーマ別に深く体験できるものまで、3日間で全8コースを予定。分業制の靴づくりの工程を巡る「靴ができるまで」や、「デザイナーと行く! 道具・材料お探しツアー」といった、ほかの場所では味わえない、奥浅草エリアならではの魅力をお届けします。
モノづくり体験講座(ワークショップ)では、本格的な革のバッグ製作から、親子で楽しめるシンプルな革工作、アクセサリー製作など、出店者が各自工夫を凝らした様々な企画を用意いたします。
【ポイント2】プロ仕様の材料や道具を一般の方に
浅草エーラウンドの会場である浅草・奥浅草一帯には、1970年代の国内革靴生産のピーク時、靴メーカーだけで468社、材料問屋など関連の事業者を含めると900社以上が軒を連ねていました。安価な輸入品に押され、国内の革靴生産量が最盛期のおよそ5分の1となった現在でも、多くの材料問屋や専門店が集まっています。
こうした問屋や専門店の多くは小売に対応していないこともあり、最近存在感を増しているハンドメイド作家やハイ・アマチュア層のクリエイターなど、個人客にとっては敷居が高い面があるのも確かです。そこで浅草エーラウンド開催中の3日間は、エリア内の問屋や専門店が様々な企画でお客様をお迎えします。プロが使う素材や道具の説明を聞きながらお買い求めいただける、またとない機会です。
【ポイント3】クリエイターのマーケットや限定グルメ
隅田公園内の山谷堀広場(台東区浅草7-1-22)を会場にした「エーラウンドマーケット」では、川沿いの空間に出店が並びます。エリア内の靴ブランドや革問屋からの出張ブースや、近隣の飲食店による絶品グルメの数々が大集結。工場直送の本格的な革靴を卸価格でお求めいただけたり、革小物用の材料などを吟味したりすることもできます。
小学校バンドフェスティバル全国大会出場の常連校である、地元・富士小学校吹奏楽部のマーチング演奏ほか、音楽パフォーマンスも展開。さらに開催初日の10月20日(金)は「ナイトマーケット」として、夜8時までお買い物や飲食を楽しめます。
開催概要
イベント名称:浅草エーラウンド 2017秋(Asakusa A-ROUND 2017Autumn)
開催日時:2017年10月20日(金)・21日(土)・22日(日)
午前10時〜午後6時(最終日のみ午後5時まで)
*「エーラウンドマーケット」は初日のみ正午〜午後8時、土・日は上記時間
開催場所:浅草・奥浅草エリア(台東区北部の隅田川西側、浅草国際通り〜言問通り〜明治通り一帯)
【インフォメーションデスク】
隅田公園リバーサイドギャラリー(東京都台東区花川戸1-1)
アクセス 東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線・東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩1分
【エーラウンドマーケット】
山谷堀広場(東京都台東区浅草7-1-22 隅田公園内)
アクセス 上記インフォメーションデスクから徒歩10分、台東区循環バス「北めぐりん」浅草駅から3分「リバーサイドスポーツセンター前」下車
公式サイト: http://a-round.info/
Facebookページ: https://www.facebook.com/A.ROUND.ASAKUSA/
主催: エーラウンド実行委員会
後援: 台東区、東京商工会議所台東支部
【参考】奥浅草エリアの伝統受け継ぐ新たな息吹
奥浅草とは東京都台東区の浅草寺・言問通り北側に広がり、東に隅田川を臨む面積およそ2km2のエリアの総称です。水に恵まれたこの地は、明治維新後の西洋靴(軍靴)普及の波を捉えて、近代皮革産業発展の中心地となりました。製甲(アッパーの制作)や底付け(ソールの制作)など専業の職人、革問屋、各種金具販売といった関連業種が集まり、現在でも革靴の生産出荷額は神戸や大阪をおさえて日本一を誇ります。
革の卸問屋も集積し、一部の店舗では材料の小売も受け付けています。また2代目、3代目が引き継ぐ古くからの町工場に加え、地域内で学んだ若手が新しいブランドを立ち上げるなど、新陳代謝も進んでいます。
育成施設を卒業して地域で創業
皮革産業が盛んな奥浅草エリアには、革を中心としたモノづくり分野の創業支援施設「浅草ものづくり工房」(モノコボ、台東・橋場)や、日本で唯一「製くつ科」の公共職業訓練を行う、東京都立城東職業能力開発センター台東分校(台東・花川戸)など、モノづくりの新たな担い手を育成する施設があります。近年、こうした施設で研鑽を積んだ次世代が、エリア内に出店する動きが目立っています。
例えば2016年に花川戸2丁目に出店した「ASAKUSA MADE」は、モノコボの卒業生。同施設の2期生として3年間入居した後、会社設立を果たしました。また2013年に浅草7丁目にアトリエ兼ショップを出店したブランド「RENDO」は、台東分校で靴づくりの技術を磨きました。
浅草の観光人気とインバウンド需要を背景に、奥浅草の地域性を掛け合わせる試みも出てきています。国内外問わず次々と人気カフェをつくり出し、街にコミュニティの場を創造し続けている「カフェ・カンパニー株式会社」。同社が満を持して手掛けた初の宿泊施設「WIRED HOTEL ASAKUSA(ワイアードホテル浅草)」が2017年4月、浅草2丁目にオープンしました。開業にあたってはエーラウンド実行委員会が全面的に協力し、革を使ったインテリア家具や雑貨を共同開発しています。