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2014.04.10 (Thu)

ビスケットシリーズが大好評! 革小物・アクセサリーのブランド、「inoui」デザイナー・原田操さんインタビュー

御徒町駅から徒歩4分の場所に、「ものづくり」をテーマにした施設「2k540 AKI-OKA ARTISAN」があります。通路の両脇には、アクセサリーや陶芸品、木工雑貨などのアトリエショップがずらり。今回はその中の1つ、革小物・アクセサリーのブランド、「inoui」を訪れました。

人で賑わう2k540 AKI-OKA ARTISAN人で賑わう2k540 AKI-OKA ARTISAN。

まるでお菓子屋さん! こうばしい香りが漂ってきそうな革製のビスケットが並ぶショップ

「inoui」は、デザイナーの原田操さんが運営するブランド。2007年に台東デザイナーズビレッジに入居し、2010年に、2k540にアトリエショップをかまえました。「inoui」があるのは、2k540の入り口から2分ほど歩いた場所。ドアの上には、ビスケット型の看板がかかっています。

大きなフォークとビスケットの看板が目印!大きなフォークとビスケットの看板が目印!

ショップの中に入ると、おいしそうなビスケットがたくさん! これらは、なんと革でできたビスケットなんです。1つ1つ色味やツヤ感が異なっているので、手にとって比べてみましょう。お気に入りを見つけたら、表面に名前を刻印してもらうこともできます。かわいいビスケットをブローチやキーホルダーに加工して、友だちにプレゼントしても喜ばれそうですね。

食べかけの形がかわいい! 名前を刻印すると愛着がわきますよ食べかけの形がかわいい!名前を刻印すると愛着がわきます。

調理師から革小物のデザイナーへ。原田さんのユニークな経歴にびっくり!

原田さんの経歴はとてもユニーク。もともと調理師になろうと思っていた原田さんは、短大卒業後に辻フランス料理専門カレッジに入学し、料理を学びました。1年間、フランス料理の基礎を勉強した後、フランスに料理留学。帰国後は、東京都内のレストランで調理師として働いていました。

「先日、ある人に、『材料を仕込んで、オーダーが入ったら仕上げをして……という工程を調理師時代に学んだことが、今の仕事に役立っているんじゃないですか』と言われました。そんな風に評価していただけるのは嬉しいなと思います。」
はた目から見ると180度異なる仕事のようですが、原田さんが調理師時代に学んだことは、現在の仕事に大きく役立っているようです。

アトリエショップの壁には、調理器具も飾ってありますアトリエショップの壁には、調理器具も飾ってあります。

調理師をしていた原田さんが、革小物に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?
「レストランを退職した後、出身地の愛知県に戻りました。ある時、母親のバッグを修理したことがきっかけで、自分でバッグをつくるようになったんです。」

初めはバッグをメインにつくって販売していましたが、しだいにヌメ革を使った小物などもつくるように。染めた革を丸い形にくりぬいてボタンをつくっていたときに、ビスケットの形にすることを思いついたそうです。
「ヌメ革は、経年変化を楽しめる素材です。バイク用の小物に使われるなど男性的でハードなイメージがありましたが、女性にも気軽に使ってほしいと思い、小物をつくるようになりました。使いこんでいくうちに濃い色に変化していくので、ビスケットの形はぴったりでしたね。」

新品のビスケット。使い込んでいくうちに、こんがりと焼いたような色合いに変化していきます新品のビスケット。使い込んでいくうちに、こんがりと焼いたような色合いに変化していきます。

2007年に台東デザイナーズビレッジに入居したとき、鈴木村長に、「ビスケットをメインにした方がいい」とアドバイスを受けて以来、ビスケット型の小物やアクセサリーは「inoui」の看板商品になりました。

お菓子のビスケットがオーブンの中でこんがり焼けていくように、使いこむほど濃い色に変化していく革製のビスケット。「こんなにいい色になりました!」と、お客さまが見せに来てくれることもあるそうです。

デザビレ入居から2k540にアトリエショップをかまえるまで

「デザビレでは、入居している仲間から学ぶことが多かったですね。展示会への出展の仕方や商品の販売方法を仲間に教えてもらうことで、自分のブランドをビジネスの軌道にのせる道のりが見えたり、雑誌にとりあげていただく機会があったり、得たものがたくさんありました。」

お客様のオーダーに従って名前と図柄を刻印。刻印をきれいに施すには、力加減が大切。お客様のオーダーに従って名前と図柄を刻印。刻印をきれいに施すには、力加減が大切。

デザビレを卒業する前の年に、2k540を運営するJR東日本都市開発の方に声をかけられ、2010年にアトリエショップをかまえることになりました。2k540がメディアに大きくとりあげられたこともあり、オープンして1年目は、「明日のビスケットがない!」と慌てるほど仕事をこなすのが大変だったそうです。

「オープンして3年が経ち、ようやく運営状態をコントロールできるようになってきました。2k540はリピーター率が高い施設なので、同じ方が何度も足を運んでくださいます。また、雑誌などで情報を得て岩手県や岡山県など遠くから来てくださるお客様もいます。商品を購入してくださった方に、『もう1個ほしい!』と思ってもらえたら嬉しいですね。」

世界でたった1つのビスケットが完成!世界でたった1つのビスケットが完成!

今後は、男性も女性も使える革小物をつくっていきたい!

原田さんに、今後やりたいことを伺ってみました。
「以前ワークショップで名前の刻印を体験していただいた時に、『楽しかった』と言ってくださるお客様が多かったので、ものづくりを体験していただく機会を増やしたいです。また、ビスケットシリーズだけでなく、ユニセックスな小物をつくりたいです。『inouiの小物』として、ブランドの幅を広げていきたいですね。」

始終、穏やかな表情で話をしてくださった原田さん。アトリエショップの窓からは、原田さんが制作している様子が見られるかも?2k540に遊びに行った際は、ぜひ「inoui」を訪れてみてくださいね!

制作している様子が窓から見られるかも!制作している様子が窓から見られるかも!

詳細情報

名称2k540 AKI-OKA ARTISAN
住所東京都台東区上野5-9
URL

http://www.jrtk.jp/2k540/

その他JR山手線「秋葉原駅」徒歩6分/「御徒町駅」徒歩4分
東京メトロ銀座線「末広町駅」徒歩3分
inoui
住所:〒110-0005 東京都台東区上野5-9-18
公式サイト:http://www.inoui-world.com/

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Yui Sato

東東京のニュースタイルカルチャー研究員。下町の伝統と今風の文化をミックスした作品・商品や、それらを作り出す人々に強く惹かれます。
初めての1人暮らしの地・森下に住み始めて4年。東東京は、深く関わるほど味わい深く、愛着を感じるエリアだと実感する日々を送っています。ふだん書いているのは、ミニシアター系映画の紹介など。夢は、ミニシアターのない東東京で、定期的に映画の上映会を開催すること!

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