ホーム > インタビュー > 下駄がスニーカーみたいにイケてる!浅草の老舗下駄屋四代目 富田里枝さん<あなたの抱負を聞かせてください!Vol.1後編>

2015.01.16 (Fri)

下駄がスニーカーみたいにイケてる!浅草の老舗下駄屋四代目 富田里枝さん<あなたの抱負を聞かせてください!Vol.1後編>

【写真:お店に入ると真ん前には、トカゲ革の色鮮やかな雪駄!】

前編ではモダンな新店舗での富田さんの展望と抱負を聞いてきました。実は富田さん、お店の外でいくつもの浅草・和装に根付いたイベントを精力的に企画・運営しています。今回はその中の一つのイベントについての抱負をご紹介!

ユニークなイベント企画を次のレベルへ


【写真:富田さんが企画する「あさくさ和装塾」のthat’s 和ンターテインメントシリーズ第3弾 「大正ロマンの浅草を体感」】

お店を飛び出して、富田さんが企画しているいくつかのイベントの中の「あさくさ和装塾」がとってもユニーク。浅草の町の魅力や楽しみ方と、和装・はきものの世界を紹介しています。昨年のテーマは「that’s 和ンターテインメント」で、和の芸能を気軽に親しんでもらう企画でした。

例えば浪曲や講談、カンカラ三線やボードビルなど、ふだん馴染みはないけれども浅草にゆかりのある芸能を4回シリーズで紹介。その様子はウェブサイトの動画「下駄屋TV」で見ることができます。

tomita-san03
【写真:「辻屋本店」四代目 富田里枝さんの新店舗は、まるでスニーカーディスプレーのように斬新モダン】

tomita-san04
【写真:富田さんの粋な足元に注目!】

――本当に、精力的にイベントの企画、実行をされていますね。

富田さん:「あさくさ和装塾」は今後も違ったテーマで続けていくことが、今年のもう一つの抱負です。

tomita-san10

買ったことないけど、興味がある。でも選び方がわからない?値段も敷居も高い?

さて、私も含めて全く下駄や草履を買ったことがない人にとって、”服と履くのに欲しいな”と思っても、下駄屋さんに入るのは敷居が高くありませんか?ご心配なく。「辻屋本店」では、全くの初心者でも楽しんで選べて購入できます。富田さんにその手順と豆知識を教えてもらいました。(こちらもご覧ください)

tomita-san23

➀ まず初めに”何に合わせるのか?”:どこに(結婚式など)、目的を店員さんに説明します。原則的には結婚式や祝典などフォーマルな場所には礼装用の草履、カジュアルな着物にはおしゃれ用草履や下駄です。

➁ 好きなデザインの下駄・草履に目星をつけ、自分のサイズを試着:試着にはタイツや靴下を履いたままでもOKだし、試着用足袋も借りられます。

➂ 台と鼻緒は自分の好みで選んでカスタマイズ:鼻緒は何十種類もありますが、自分で持参した布で鼻緒を作ってもらうことも可能です。ただその場合には数週間かかります。

➃ すげ職人さんが鼻緒をつけて、調整:素早い手さばきで、それぞれの足の甲に合うように丁寧に調整してくれます。この時間は10-15分程度。

tomita-san35

tomita-san40

tomita-san52

tomita-san48
【写真:すげ職人さん 小林良隆さんが素早く慣れた手つきで鼻緒をつけて、その人の足の甲に合わせて調整】

――初めて購入するにあたって、その値段が気になるところですが、どのくらいの幅があるのでしょうか?

富田さん:草履や雪駄は1万円くらいから。下駄は5千円くらいからで、上は果てしなく高いものもあります。雪駄や下駄の素材は、今では手に入らないものも少なくないので、うちにとっては宝のようなものです。

――お手頃な値段から購入できると知って安心しました。絶対夏の服に合う下駄を手に入れたくなりました!

tomita-san12

富田さんの2015年の抱負は、現在実行していることをさらに拡大、育成していくという内容で、現実味がありました。これから新店舗がどんな風に進展していくのか、どんなコラボレーション作品が見れるのかが楽しみです。

「辻屋本店」に行けば、通常は富田さんに会えます。履物のことだけでなく、富田さんの企画する様々なイベント情報や浅草の歴史のこと、ぜひ聞いてみてください。きっとステキな、今まで知らなかったことを聞けるはず!

詳細情報

名称浅草和装履物店「辻屋本店」
住所〒 111-0032 東京都台東区浅草1-36-8
URL

http://getaya.jp/

その他

この記事を書いた人/提供メディア

Kumiko

独自性研究員。 独自のアイデアで、”考える”機会を与えてくれるものに惹かれます。 また、時間の動きに興味があり、今流行っているものよりも、その先: 時間を先に引っぱっている事や人、または、それ以前: 時間が刻まれた物をいつも探しています。東東京にはこれらの要素がいっぱいで飽きることがありません。

週間ランキング

  • mag_wanted
  • 151220_sooo_banner
  • 151220_reboot_banner