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2013.11.26 (Tue)

旅を日常にしてくれるショップ? amco culure&journey(アムコ カルチャー&ジャーニー)@馬喰町

馬喰町といえば、問屋街を思い浮かべる人が多いかもしれません。その通り、ここは主に衣類やアクセサリ関係の問屋が集う街として、多くの商人やビジネスパーソンが行き交います。

そんな人々で賑わう街にありました。ふらりと立ち寄りたくなるショップ。馬喰町駅か浅草橋駅から歩いて5分ほど。靖国通り沿いに構えるショップ兼ギャラリーのamco culture&journey(アムコ カルチャー&ジャーニー)です。

(写真:真っ白な外壁のビル入り口には、その時々の展示を告げる看板が出ています)
(写真:真っ白な外壁のビル入り口には、その時々の展示を告げる看板が出ています)

出会ったものを、きちんとお客様に伝える場所

運営するのは発起人の前田義生(まえだよしお)さんと瀬上昌子(せがみまさこ)さん、そして店長の水杉江里(みずすぎえり)さん。前田さんの本業はアートディレクターで瀬上さんは編集者です。

(写真:水杉さん(左)と瀬上さん(右)。お2人とのお喋りも楽しく、つい長居してしまいますよ)
(写真:左から水杉さんと瀬上さん。お2人とのお喋りも楽しく、つい長居してしまいますよ)

「いろんな仕事をする中で、日本各地のよいものや残したいものと日々出会います。誌面で紹介すると多くの人には知ってもらえるかもしれないけれど、そのものは手元にない、というもどかしさを感じていました。いつか、“いい”と感じたものを人に伝えれられるショップとギャラリー、そして事務所機能が一体となった場所をつくりたいと考えていたんです」と瀬上さん。

念願叶い、2012年11月にオープン。現在は1階がショップ、2階を事務所、そして3階はギャラリーになっています。

(写真:1階はショップ。味のある器やバッグ、郷土料理に使われる食品などがずらり)
(写真:1階はショップ。味のある器やバッグ、郷土料理に使われる食品などがずらり)

ショップで扱う商品は、旅する中で3人が実際に出会った“いい”と感じるものばかり。問屋さんやバイヤーさんは通さず、つくり手さんに会って直接交渉して仕入れる、がモットーです。

(写真:3階のギャラリー編ム庫。取材時はストール展が開催されていました)
(写真:3階のギャラリー編ム庫。取材時はストール展が開催されていました)

近々、ギャラリーと事務所はリニューアル予定。もう少し、ショップとギャラリーの一体感を感じてもらえるようにする予定だそう。

ヒガシ東京との出会い

そもそもamco culture&journerは、最初からヒガシ東京にと考えていたわけではありませんでした。「古民家もいいね」と話して、当時事務所を構えていた渋谷や目黒、世田谷界隈を探すものの、ここぞ! という場所が見つからない。そこで、エリアを限らずビル一棟丸ごと借りられる場所を探し、現在の場所に行き着いたのだとか。

「実は私たち3人とも、ヒガシ東京にはとくにご縁はなかったんです。でも、浅草を始めヒガシ東京で遊んだり巡ったりすることはもともと好きで、職人さんのモノ作りも好き。決して遠い場所ではなかったんですよね。amco culture&journeyを開いてからは、お客様をはじめご近所の方々とのご縁もできました。今年は鳥越神社のお祭りにも参加させていただいたんですよ」

(写真:ヒガシ東京の職人さんから譲っていただいたトタンの箱は50年物!)
(写真:ヒガシ東京の職人さんから譲っていただいたトタンの箱は50年物!)

ショップをつくるにあたって、旅先だけではなく地元の職人さんにも直接アタック。今後はヒガシ東京のモノづくりもどんどん紹介していきたいといいます。

日本各地のいいもの、残したいもの

「場所もつくりたかったけれど、なにより本を作りたかったんですよ」と瀬上さん。前田さんと水杉さんとともに訪れた旅先での出会いを綴る、リトルプレス『輪土(りんど)』を自主発行しています。

(写真:瀬上さんと前田さんが中心となり製作している『輪土』)
(写真:瀬上さんと前田さんが中心となり製作している『輪土』)

年に2回を目標に、興味のあるエリアへ。まずは気のおもむくままに旅をして、そこで気になった人やモノづくりを少しずつ掘り下げていく……というのが『輪土』流。取材の中で出会ったモノは、店頭での企画展として紹介されます。

現在、店頭では『輪土』vol.3(880円)で取り上げた奥会津の企画展を実施中。一つひとつ手づくりされている雑貨や郷土料理に使われる食品や地酒、現地で活躍する陶芸家のやきものなどさまざまな商品が並びます。

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「これまで3号出してきましたが、行く先はご縁のある場所ばかり。行った先々で、自分たちのアンテナが反応するモノや人を辿っていきます。出会えるも出会えないも旅のおもしろさ。その時々の空気も封じ込めていけたらいいですね」

オープンから1年、ますますこれからが楽しみなamco culture&journey。どこか遠くへ行きたいけれど、なかなか難しい。知らない何かに出会いたい。そんな風に感じたら、扉を開いてみてはいかがでしょう?

『1周年記念交流会』のお知らせ

11月で1周年をを迎えたamco culture &journeyが贈る、おいしい食事と飲み物を交えた楽しいひと時。旅をしながら仕入れを行うamcoが、店頭で販売することのなかったサンプル品などのプレゼントコーナーも! この機会にぜひ、遊びに行ってみてくださいね。

日時:12月7日(土) 17:00〜19:00
場所:amco curture&jouney

この記事を書いた人/提供メディア

Yuka Niimi

フリーランスのライター、時々編集者。2008年の夏に、浅草3代目へ嫁ぎました。日課はヨガとランニング。好きなものは寺社仏閣と和菓子。浅草から自転車圏内で楽しめる情報を発信できればと思っています。

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