2014.01.09 (Thu)
【1月11日から開催!】アサヒ・アートスクエア展覧会「Alterspace ─ 変化する、仮設のアートスペース」
アサヒ・アートスクエアとAlterspace実行委員会は展覧会「Alterspace ─ 変化する、仮設のアートスペース」を1月11日から2月2日まで開催します。
これはアサヒ・アートスクエアの主催するアーティストやディレクターを支援する制度「オープンスクエアプロジェクト」の第3弾として開催されるもの。第3弾の今回はインディペント・キュレーター水田紗弥子さんが選出され、水田さんが本展のキュレーションを行います。
東アジアをつなぐ「変化する、仮設のアートスペース」
今回の展覧会では、「場所に依拠しない変化し続ける仮設のスペースの創出」と「海外の[主にアジアの]アーティストやオルタナティブ・スペースと繋がること」を目的に開催されます。
楽しみなのは、日本、中国、韓国で実験的な展覧会を行っているグループやアーティストの紹介が行われること。またユニークなのが、その方法は通常の展覧会のように展示だけではないこと。もちろん「展示」はありますが、その他にアーティスト自身による「レクチャー」「トークイベント」「ワークショップ」「カフェスペース」など盛りだくさんの内容で開催されるということです。
LwP magazine編集部の注目の5つのプログラム
いくつもあるプログラムの中でLwP magazine編集部が特に注目するのは、
1つ目は、水田さん自身によるキュレーション展「乱視の光」。中国と韓国、日本の様々なアーティスト7組が参加した展示となっています。
2つ目は段ボールでつくられている会場。会場の壁や舞台が韓国のアーティスト イ・デイルさんによって日本と韓国で集められた段ボールでつくられているそう。安価で、サイズや形を変えることにも適し、どこででも簡単に手に入れることのできる段ボールは、本展のキーワードAlterspaceの「場そのものが変化していく」というテーマのシンボルとしての作品でもあるとのこと。
3つ目は1月13日(祝月)開催のトークイベント「インディペンデントに活動するアートの可塑性と可能性について–日中韓の事例から」。ゲストに北京とソウル、それぞれ独自の活動をするお二人を招き、「美術館やギャラリーなどの既存のスペースではできない実験的な場は、どのように活動し、継続していくことが 可能なのか。アートにとって「場(Space)」とはどういった意味を持つのか」などを話し合うのだそう。近年、話題になっている「場づくり」や「場の運営」にも良いヒントとなりそうです。
4つ目は1月18日(土)開催のワークショップ「サラムドゥル」。企画はアーティストの永岡大輔さん。好きな本のページのコピーから切り抜いた単語やセンテンスを手札に、複数人によるチームで新しいテキストをつくっていくワークショップ。
5つ目は、カフェスペース。連日コーヒーやビール片手に様々な方と出会い、交流できる場となるので、これも楽しみです。
その他にも様々な展示やイベントがあるので、より詳細は下記からご覧くださいね!
このAlterspaceが終えたあとも、場所に依拠しない「仮説のスペース」がアサヒ・アートスクエアを飛び出し、活動を継続していくことも、今から期待しましょう!