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2015.02.04 (Wed)

懐の深いエンターテイメント・相撲!〈寒いから屋内エンターテイメントVol.1〉

生で相撲を見てみたいけど、なんとく今までその機会がない。そんな人って結構多いのではないでしょうか? 知っているようで知らない相撲を体験すべく、行ってきました、両国国技館。

人生初! の国技館へ

メインの相撲をはじめ、ボクシング、プロレス、ライブなどが行われている、東東京を代表する一大エンターテイメントスポット、両国国技館。今回は1月に行われた大相撲の初場所を体験してきました。

ちなみに私は相撲を見るのも国技館に訪れたのも初めてです。もちろん、幼い頃からテレビで見てなじみがあり、有名な関取も知っています。同じようにテレビで見ていたプロ野球には何度も見に行っているのに、相撲には足が向かなかった。

どうして今まで相撲を見に行かなかったのかを自分で掘り下げてみると、「よく知らないから」とか、「セオリーや振る舞いを知っておかなきゃならない?」とちょっと敷居が高そうなイメージが浮かび上がりました。私たち一般人とはまるで違ういでたちの力士や、独特(そうに思える)角界、テレビでよく見る横綱審議委員会が影響しているのかもしれません。

とにかく行ってみましょう。
まずはチケットを入手するため、日本相撲協会のホームページへ。
http://www.sumo.or.jp/

実はこのサイト、観戦方法が詳細に載っています。相撲に関する情報が網羅されているので目的のページになかなかたどり着かないのですが、隅々までチェックしてみることをおすすめします。

なかでも国技館のキャラ、「ハッキヨイ! せきトリくん」の4コママンガは用語の解説や取組の状況を細かく描いていたりと、なるほど! と思わせてくれます。

http://www.sumo.or.jp/sekitorikun/comic/index

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初の両国国技館へ。
チケットよく見ると、「8:00AM 開場」とあります。初めて知りましたが、相撲って午前中から取組が始まってるんですね。テレビで見る時間帯しか存じませんでした。

ということは、朝から夕方まで楽しめてしまうエンターテイメントといえそうです。

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この日は初場所12日目。15時頃にうかがいました。

これは入り待ちの図。
「キャーがんばって〜!」と黄色い声援や、
「今日も裾払いやって〜! 裾払いかっこい〜」
こんな具体的な決まり手まで、お相撲さんが通るたびに声がかけられます。

国技館の中をウロウロしてみます。

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売店や展示コーナーを歩いていると、ふと甘いような香ばしいような香りが漂います。「ひょっとしてこれがお相撲さんの鬢付け油の匂い!?」とワクワク。その瞬間、彼らは間違いなく近くにいるはずです。

地下には相撲部屋のちゃんこが食べられる会場があり、今場所は関脇・逸ノ城関が所属する湊部屋が担当。塩ちゃんこでした。塩だから、鳥と野菜から溶け出した旨味をダイレクトに感じられてとてもおいしい。外が寒かったので、からだが温まります。こういうものを食べてお相撲さんは日々稽古に励んでいるのですね。

観戦方法は、人それぞれでOK!

そして、いよいよ観戦へ。

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おおー。土俵、屋根、そして力士。土俵を360℃囲む、すり鉢状になった観覧席。これぞ国技館。
力士同士が立ち会い、ぶつかり合うと「ガチッ」とか「ゴッ」という音がはっきりと聞こえます。そして時に静かに、時に歓声とも溜息ともつかないお客さんの息づかい。盛り上がり。これぞテレビでは決してわからない、生で見る醍醐味だと感じました。熱気がすごく、冬ということを忘れそう。

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十両の取組のあとの中入りにて登場する幕内力士たち。スポーツニュースでよく聞く「中入り後の取組の結果は〜」とはこのあとの勝負のことなんですね。

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座席をざっくり説明すると、遠いところから2F席、マス席、砂かぶり席。日本相撲協会HPでは「この席からだとこう見える」というビューページもあるので便利です。

http://www.sumo.or.jp/ticket/tokyo/seat_view

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はっけよーい、のこった!

子どもの頃、このかけ声は相撲の始まりの合図だと思っていましたが、どうやら力士同士が両手をついたときに始まるとのちに知りました。合図ではなく力士の「呼吸」や「間合い」で始まるって、いったいどういうこと? と当時はチンプンカンプン。スポーツでも格闘技でも審判の合図で始まることに慣れている感覚だと、ビックリなことだと思います。

取組前には穏やかな時間が流れますが、時間いっぱいとなってボルテージが上がっていき、地響きのような歓声、しこ名を呼ぶ声が方々から舞い、一瞬で勝負が決まる。そしてまた穏やかになる。その波が続いていきます。

何かに似ていると思いました。それは野球です。サッカーやラグビーはめまぐるしく状況が変わり目が離せませんが、野球は攻守がありゆっくりと一喜一憂ができるスポーツ。スワローズ好きの知人は、神宮球場での観戦を「居酒屋」として使っています。食事をしながら、お酒を飲みながら、目の前で繰り広げられる高い技術のスポーツを腰を落ち着けて楽しむ。これは相撲にも当てはまるのではないか。そう感じました。

「相撲を見に行く」という目的でもいいし、「お酒を飲みに行く」でもいい。どちらを目当ての人でも楽しませられる、懐の深いエンターテイメントが国技館にはありました。

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お客さんを太鼓で送り出し。2月には大相撲トーナメント戦があり、本場所とは異なる勝ち抜き戦でこちらも楽しみ。マス席でゆっくり見てみたいです!

詳細情報

名称両国国技館
住所〒130-0015 東京都墨田区横網1-3-28
URL

http://www.sumo.or.jp/

その他

この記事を書いた人/提供メディア

本多 祐介

ローカルシティー研究員。地方都市のこれからの姿に興味津々。東東京も地方都市のひとつととらえると、今まで見えなかったものが浮かび上がってくると思います。古と新しさが同居するこのエリアに深く関わって魅力を伝えていきたいです。モノ好き、山好き、ビール好き。

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