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2015.10.26 (Mon)

横山町の問屋街にオープン!旅人と地方をつなぐホステル「IRORI Nihonbashi Hostel and Kitchen」@中央区日本橋

都内屈指の老舗問屋街として知られる日本橋横山町。10月1日、このまちに“旅人と地方をつなぐ”ホステル<IRORI Nihonbashi Hostel and Kitchen>がオープンしました。メインターゲットは外国人旅行者ですが、宿泊客以外の人が行っても楽しめるようになっているそう。きっと、気になっている東東京ピープルも多いのでは? オープンしたばかりのIRORIにお邪魔して、どんな風に関わることができるのか聞いてきました!

囲炉裏とキッチンを自由に使えるホステル

段差が二カ所あり、奥に行くほど高くなる造り。どの席に座っても横山町の通りの流れを感じられるように、と設計したそう。

馬喰横山駅を出て問屋街を歩くこと2分。ホテル奉仕会館の隣にIRORIはあります。昔は問屋だった7階建ての古ビルが、リノベーションによってお洒落なホステルに生まれ変わりました。

のれんで仕切られたゲストルーム。

のれんで仕切られたゲストルーム。

2〜5階がドミトリーになっていて、ベッド数は71床。ベッドは高知県四万十市のヒノキカグと共同開発し、スタッフが組立から塗装まで行いました。横山町・馬喰町に根付く“のれん分け”の風習にちなんで、仕切りには厚手ののれんを採用しています。シングルの2段ベッドタイプとセミダブルベッドがあり、価格は一泊3000円〜。日本橋という立地を考えると破格の安さです。

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1階はラウンジになっていて、IRORIの顔である囲炉裏とキッチンがあります。囲炉裏は宮城県の民家で使われていたもの。テーブルには千葉の山武杉を、壁のタイルには岐阜の美濃焼を使用しています。

宿泊客はここにスーパーやコンビニで購入した食材を持ち込み、自由に料理できるそう。ローカルなごはんを手軽に楽しみたい旅行者に嬉しい心遣いですね。また、受付でも全国各地から届いた野菜やお酒を販売しています。

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段差が二カ所あり、奥に行くほど高くなる造り。どの席に座っても横山町の通りの流れを感じられるように、と設計したそう。

設計・リノベーションを担当したのは、ユニークな物件紹介サイト<東京R不動産>を手がける株式会社スピーク。「古今東西の日本とつながる場」をテーマに、地方の素材を使い、奥の壁一面に日本橋の地図を貼り、ビルの古い躯体を残したといいます。

江戸一番の旅館街だった馬喰横山エリア

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IRORIを運営するのは、千葉県安房群に本社を置く株式会社R.project。千葉を中心として、地方に眠る未活用不動産を合宿所として再生し人を呼び込む事業を行ってきました。今回はなぜ、外国人向けのホステルを運営しようと思ったのでしょう?

千葉には豊かな海や、かつて石切が行われていたまるで遺跡のような鋸山、日本寺の石仏など、外国人にとっても魅力溢れる場所がたくさんあります。でも、海外から来た人に、いきなり千葉に来てもらうのは難しいでしょう。千葉以外でも、自分たちの地元の魅力を発信したいと思っている人はたくさんいるはずです。そこで、地方の魅力を伝えることができる場を東京につくりたいと考えました。

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そう答えてくれたのは、R.projectで広報を担当する金子愛さん。昨年12月に閉鎖した千葉県富津市金谷のシェアアトリエ<KANAYA BASE>の元代表です。「これまでの経験を活かしながら、経済効果を生み出す事業に取り組みたい」とR.projetに参画しました。

横山町は江戸時代に問屋街として栄え、全国から仕入れに来た商人たちが馬喰町の旅籠に泊まったそうです。馬喰横山地域は江戸一番の旅館街と言われていたといいます。そうした歴史や、いまも老舗問屋が残る独特の雰囲気、そして成田空港や羽田空港まで電車で一本、東京駅まで2駅というアクセスの良さからこの場所でホステルを開くことにしました。

かつて日本橋が地方と江戸を結ぶ拠点であったように、“旅人と地方をつなぐ”ホステルを目指しているといいます。

黒板には、IRORIに置かれた家具やその日の食材の産地が描かれています。

黒板には、IRORIに置かれた家具やその日の食材の産地が描かれています。

具体的な仕掛けに、“囲炉裏”と“食”があります。いろんな地域の食べ物を囲炉裏で焼いて、『おいしい!』をスタートに地域の魅力を伝えようと考えています。これは千葉の干物で、海が綺麗で、面白い人がいて…って。

スタッフも会話の中からいろんな地方の情報を自分の中に蓄えていって、ゲストから『こんなところに行きたい、こんな体験がしたい』と聞かれたときに『それならここがいいよ』と勧められるようになる。そんな場所に育ってほしいなと思っています。

灯台下暗しの花を照らす

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オープン前日の9月30日夜にはパーティが開かれ、代表の丹埜倫さんがR.projectの事業内容やIRORIに込めた想いを発表しました。

丹埜さんはオーストラリア人の父と日本人の母を持つハーフです。こどもの頃から、東京と千葉県いすみ市の二拠点居住生活を送ってきたといいます。

父はよく、『日本はすばらしい。都心から電車で2時間のところにゴールドコースト以上の九十九里浜がある。それなのになぜ日本人はハワイやグアムに行くのだろう』『日本は、地方というすばらしい資源を発信できていない』と話していました。それが僕のルーツになっています。『日本の地方が持つ魅力に光を当てよう』とR.projectを立ち上げました。

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「灯台下暗し」をイメージしたという会社のロゴマークにも、その想いが現れています。

世の中、つまり灯台は遠くに光を当てているけど、実は足下に綺麗な花が咲いている。僕たちはそれを照らす星になろう。そんな意味を込めたデザインです。横山町や、全国の地方の魅力を発信していけたら、と思っています。

たくさんの人がお祝いに駆けつけたオープニングパーティ。R.project取締役の為末大さんが乾杯の音頭を取りました。

たくさんの人がお祝いに駆けつけたオープニングパーティ。R.project取締役の為末大さん(写真右)が乾杯の音頭を取りました。

こんな風に話を聞くと、友人を連れてきて蘊蓄を語りたくなってしまいますね。

18時から23時のバータイムは宿泊客以外の人も立ち寄って、お酒を飲んだり囲炉裏で地方の干物を焼いたりできるそう。東東京で暮らす・働くみなさん、世界中の人と囲炉裏を囲み、ガイドブックに載っていないコアな東東京の魅力を紹介しちゃいましょう!

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詳細情報

名称IRORI Hostel and Kitchen
住所東京都中央区日本橋横山町5-13
URL

http://irorihostel.com/

その他問い合わせ先:
E-mail info@irorihostel.com
電話 03-6661-0351

BAR営業時間 18:00-23:00

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Emiko Hida

ライター。虹を見つけて指さすように、この世界に溢れる素敵なものを紹介したい。拠点は日本橋大伝馬町のシェアオフィスCreative Hub 131の6F。第1・3火曜日に、誰でも参加OKのゆるいごはん会「食堂パルプンテ」開催しています。一緒にごはん、作りましょ。
http://www.cotohogu.com/

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