HAGISO代表・宮崎晃吉さんが谷中をご案内！〈ヒガシトーキョーツーリズムVol.1後編〉

HAGISO代表・宮崎晃吉さんが案内する谷中ツーリズム。後編のテーマは「食」です。谷中のグルメに関しては様々なメディアで取り上げられていますが、はたして宮崎さんのオススメするお店とは！？　

旅するベーグル？

前編で紹介した「旅ベーグル」さんが気になったので、少し掘り下げてみました。水・木・土・日・祝の営業、朝と昼にベーグルを作って売り切れたら営業終了というスタイルです。朝は７時から営業しています。

お店の名前については、「横文字ではない、わかりやすい名前を付けたかったんです。あとベーグルの材料は産地が様々。これも旅をしているみたいでしょう」と、店主の松村さん。宮崎さんは「マツジュンさん」と呼んでいて懇意の仲のようです。もちろんベーグルの味については折り紙付き。

地元の人々の支持される、とびきりの丼もの

食事をするならどこでしょう？　と、宮崎さんに問いかけてみました。

「夕やけだんだんを上がったところに『深圳（しんせん）』という中華料理屋があるんですが、創作的な中華がどんぶりにドカーンと盛られて、たらふく食べられるお店。学生のときからお世話になっています。メディアにはあまり取り上げられないんだけど、地元の人に愛されているお店です」

こちらは高菜炒飯。宮崎さんの言うとおり、非常にボリューミーな丼！　周りのお客さんを観察したところ、この高菜もしくはラム肉とパクチーの丼を頼んでいる方が多いようでした。そのパクチーもハンパじゃない量がのっています（笑）。そっちもぜひ食べてみたいです。

宮崎さん行きつけ、地鶏居酒屋

ラストは居酒屋を紹介してくれました。

「谷中ぎんざに『和味（なごみ）』という地鶏料理のお店があって、ここはおいしいですねえ。焼き鳥と鳥刺しがとてもうまいです」

こちらは鳥の腎臓「背ぎも」です。私、はじめて食べたのですが、いわゆるレバーの味に加えてクニュクニュとした食感がおいしくて、ついついお酒が進んでしまいました。

鳥刺し。プルンとした刺身は、噛もうとすると少しはね返され、その後スーっと歯が通っていきます。まさに新鮮！　という印象。
お酒の種類も多く、近所にあったらぜひ通いたくなる居酒屋です。

タイミングが合わず今回はご紹介できませんが、よみせ通りにある「みさき」という沖縄・岩手料理の居酒屋も、学生のときから通うという宮崎さんのオススメです。

もちろん、宮崎さんの本拠地HAGISO内、HAGICAFEも谷中では外せません。

カフェとして、イベントスペースとして、多岐に渡って利用したいスポットです。
個人的には、日本で企画しベルギーで醸造されたビール「KAGUA」が飲めることがHAGICAFEの好きな点。こちらは宮崎さんがパッケージのデザインをしており、常時置いてあるのも納得です。他社のビールとはまるで異なるデザインは、一度見ただけでも銘柄を覚えてしまいそう。谷中で飲めるのはHAGICAFEのみです。

HAGISO代表・宮崎さんの案内する谷中はいかがでしたか？　最後に、街の魅力についてこう語ってくれました。
「いろいろ紹介してきましたけど、谷中いちばんの醍醐味は「路地」だと思っています。このあたりを散歩していると、いまだにはじめて出会う路地がある。坂が多くてアップダウンのリズムもおもしろい。ぜひ谷中で迷子になって、路地をうろうろしてみてください」

谷中にお起しの際は、路地を散策しながら、ぜひ宮崎さんのチョイスを参考にしてみてくださいね。